S.L.(状況対応リーダーシップ®)質問フォーラム

 
 
uls
ヴェロン記念塔について
2015年 01月 26日(月曜日) 17:07 - 事務局- Administrative Office の投稿
 
お客様から、次のようなご質問が届きました。
ご回答、よろしくおねがいします。

ご質問】
ヴェロン記念塔の進め方ですが、以下の解説を読みました。

解説

実際に進める上で、まだ以下の点がわからないので教えてください。
  • 演習30分を行って答えまで導き出せなった場合はどうなるのでしょか?
  • 又、振り返りでグループでの意見交換はどのような内容になりますか?
  • 演習で答えが出せなかった場合、振り返りの時間で答えは分かりますか?
uls
Re: ヴェロン記念塔について
2015年 01月 27日(火曜日) 21:52 - 事務局- Administrative Office の投稿
 

 - 演習30分を行って答えまで導き出せなった場合はどうなるのでしょうか?

回答:

私は、それはそれで良い学びの機会と捉えています。正解までに辿り着かなかったのにはそれなりの理由があると思うからです。リーダーシップの問題、情報共有のやり方、グループメンバーの取り組み姿勢など、いろいろなことがグループの結果に影響しているはずです。そのあたりをグループ内で振り返ってもらえればと思っています。具体的には、グループ内でどんなことが起こっていたのか、それが課題解決にどんな影響を及ぼしていたのか、などがグループ内で明確になると、とてもよい学習になると思います。

一方で、一つのグループも正解に辿り着いていないような時には、時間を延長することもあります。また、全体に「後残り何分ですが、時間の延長は必要ですか?」と問いかけをしてみたりすることもあります。正解に辿り着くことが必ずしも必須ではありませんが、グループに漂っているあきらめの気持ちを払拭する気づきにつながる効果と、最後のがんばりでゴールできれば、それにより"ふりかえりが積極的になれたりすると思うからです。

 正解に至らないグループがあるときの注意点は、振り返り前に「問題の解き方」を明確にしておくことです。問題の解き方が分からないままですと、いつまでもそれにこだわり、振り返りの時間も問題を解くことに焦点が当てられてしまい、本来の振り返りが出来なくなってしまうからです。ただ、問題の解き方の理解はグループに任せ、ファシリテーターが得意になって問題の解き方を解説するようなことは避けたいです。

 - 又、振り返りでグループでの意見交換はどのような内容になりますか?

回答:

そのグループの状況によっていろいろだと思いますが、多くのケースでは、各メンバーの反省が交換されます。この時、ファシリテータとして注意していることは、討議の焦点が課題に関することに当たり過ぎてしまわないようにすることです。研修ゲームに期待することは、演習の中で起こっているグループダイナミクスからリーダーシップやコミュニケーションのあり方を学ぶことと言えます。反省討議の手引きの設問のひとつに「討議中、リーダー、そしてメンバーのどのような行動が課題の解決に障害になりましたか?」や「討議中の感情の動き(意気込み、高揚感、不快感、・・・)を、さしつかえのない範囲で・・・」というものがありますが、こうした設問に率直な感想が書かれ、それをグループで共有できるような振り返りができると学びも多くなるように思っています。

ただ、この設問は参加者にとっては書きにくい設問ではありますが、ファシリテータから参加者に記入を強制したりすることは慎みたいと思っています。振り返りの時間に余裕がある場合には、グループの振り返りに介入し、演習中に観察できた事実を伝え、そのときのことを質問するなどして、メンバーの気づきを促したりするのは良いと思います。

 体験学習のファシリテーションについては、南山短期大学人間関係科監修の「人間関係トレーニング」や南山大学人文学部心理人間学科監修の「ファシリテーター・トレーニング」(どちらもナカニシヤ出版)などが参考になると思います。

 - 演習で答えが出せなかった場合、振り返りの時間で答えは分かりますか? 

回答:

 最初のご質問のところでお伝えしましたように、演習終了後、振り返りの前に「問題の解き方」を各グループに1枚配布しグループ内で共有してもらうようにしています。各自が持っている情報カードを全員で共有したりして、どの情報がポイントだったのかを確認したりして、情報の共有の仕方の良し悪しなどを自分たちなりに整理したりするグループも現れます。そうした状況を振り返りにつなげることで振り返りも充実すると思います。