リーダーシップ・フォーラム

 
 
画像 Azusa Ami, Ph.D.
変容レディネス(気づきから行動へ)
2011年 10月 16日(日曜日) 13:40 - Azusa Ami, Ph.D. の投稿
 

変容レディネス(気づきから行動へ)

状況対応リーダーシップ®(S.L.)は、行動科学の分野で発展したリーダーシップ・モデルであり、最適リーダー行動をどのようにとるかという「行動化」に重点が置かれています。「行動化」に重点を置くモデルは行動モデルと呼ばれますが、行動モデルでは、目に見えた行動や言葉で表現された気持ちで「行動したかどうか」を測定します。

状況対応リーダーシップ®は、相手のパフォーマンス(レディネス)という状況によって最適リーダー行動を選ぶ行動モデルですが、相手の状況は「能力が高いか低いか」、「意欲が高いか低いか」というように、目に見える行動や言葉で示された気持ちでレディネスの高低を測定します。その意味で、顕在的レディネスといえます。

このように顕在化された行動の結果や、能力や意欲が高い低いという結果を基準にしますので、「有効性を高める成功率の高いモデル」となります。これが、状況対応リーダーシップ®が世界の多くの国々で有効性を認められ、広く使われている理由のひとつです。

ひとくちにリーダーシップといっても、「他人への働きかけ」、「自分への働きかけ」、「目標や課題への働きかけ」などのさまざまな視点でアプローチすることができます。通常は、よく耳にする「組織を動かす」、「他人を動かす」というよに「他人への働きかけ」を意味します。

どんな世界でも、「他人への働きかけ」は協力しあうために必要ですし、状況対応リーダーシップ®という便利なツールがあればスムースなコミュニケーションができ、信頼関係構築の成功率も高まります。しかし、現代のように不透明な時代は、「他人への働きかけ」を開始する以前に、「なに」を働きかけるのか、そして「なに」の前に「なぜ」それを働きかけたいのか、という他人の心を動かす原動力がより重要になります。

魅力的な「なに(ビジョンや目標)」は、魅力的な「なぜ」から生まれるといわれます。「なぜ」を研究するためには、「自分への働きかけ」を探求する必要があると考えています。自分の奥底を探求し、「なぜ自分は突き動かされているのか」、「なぜこうしていると幸福なのか」、こういった潜在的な原動力を研究するのが、「潜在的レディネス」研究です。

自分の内なる世界を探求していくと、あるとき突然「A ha!」とひらめく時があります。それまで考えていたこととは、まったく異なる質のなにかが浮かぶ時があります。これは「自分の奥底」で起きた潜在的レディネスの質的転換であり、また「それまでの自分」とはまったく異なる「新しい自分」に一気に変化していることを意味しています。この質的転換が行動化をともうなうことで、目に見えて変容が起こり、しかも、それは相手に伝わる変容になります。

変容のための潜在的レディネスを、「変容レディネス」と呼んでいます。U理論の「最高の未来」という発想は、決して理想論ではなく、質的転換とその行動化を繰り返していくことで変容レディネスを成長させ、進化させ、到達する未来だといえます。

変容:潜在的レディネスの質的転換
状況対応リーダーシップ®(S.L.)の4つのレディネス・レベルという概念を応用して、心のなかのレディネス、すなわち潜在的レディネスを考えました。顕在的レディネスでは、フォロワーが他律的から自律的へと質的転換が生じたときに高レディネスに成長しますが、潜在的レディネスでも「閃き」や「A ha!」という「気づき」を経て、過去の考えや感覚や行動から未来の考えや感覚や行動へと質的転換が生じ、新しいアイディアや新しい行動の創造が生まれると考えます。

解説↓
http://bit.ly/rj1HNB