S.L.(状況対応リーダーシップ®)質問フォーラム

 
 
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単純スタイル、多重スタイルの解説はなぜなくなったのか?
2011年 05月 5日(木曜日) 08:58 - 事務局- Administrative Office の投稿
 

桃井主席研究員の回答>

S.L.スタイル・プロファイルでは、以前は単純スタイルや多重スタイルについて解説をしていました。しかし、こうしたスタイルプロファイル解説はタイプ決めの危険をはらんでいました。

確かにリーダーシップ・スタイル診断結果の多くは2重スタイルが占めます。それはとりもなおさず、2重スタイルで良いというような誤解を招くことになります。そこで、S.L.コア・プログラムでは、リーダーシップ・スタイルのどの2重スタイルについても問題を明確にし、リーダー行動改善の糸口を示すようになりました。また、S.L.オンライン他人診断分析では、一般化されたスタイル・プロファイルよりも特定のレディネスに対する不適合スタイルに着目することで、より具体的なリーダー行動改善につなげられるようにしています。

とは言え、参加者にとっては、自身のスタイル・プロファイルの特徴については関心があるところで、講師からの解説を期待されるのは自然な思いとは思えます。そこで、単純スタイルや多重スタイルについては以下のような解説をしてみることもできます。

  1. 単純スタイル(1つのスタイルの数が9点以上で、他のスタイルに2点以上がない)について:このケースでは、副次スタイルはないと言えるので、単にどのレディネスに対してもそのスタイルをとるだけのスタイル・プロファイルと言えます。S1が基本スタイルであれば、とにかく高指示的行動だけをとり続けるスタイルだと言えます。あるいは、それが一番良いと思っている。
    このスタイル・プロファイルの参加者には、S.L.参加者ワークブックの中でご自身の基本スタイルが含まれているスタイル・プロファイルを読んでいただき、近いものを見い出してもらうのが良いと思います。そうすることで、副次スタイルが浮き彫りになる可能性が高まります。
  2. 多重スタイル-1(1つのスタイルが1または0のケース)について:具体的な組み合わせでは、以下のようなものがあります。
  • 4-4-4-0(5-4-3-0、5-3-3-1、6-4-2-0、6-3-2-1、7-2-2-1、8-2-2-0):このケースでは、スタイル・プロファイルが2つあると考えていただければ良いと思います。つまり、2つのスタイルの数を足して8以上になる組み合わせが2種類あると考えることが出来ます。この場合は該当する二つのスタイルプロファイルの解説を読んでいただき、どちらがより近いか、または両方とも当てはまるかを考えてもらえれば良いと思います。
  • 4-4-3-1(4-4-2-2、5-4-2-1、5-3-2-2):この場合は、4-4(5-4、5-3)のスタイルプロファイルが該当しますので、該当する2つのスタイルの組み合わせがスタイルプロファイルを言えます。
  • 3-3-3-3この場合は、柔軟性はとても高いと言えます。基本スタイル、副次スタイルもない、つまり特定のスタイル・プロファイル(あるスタイルに偏っているプロファイル)はないと言えます。4つのスタイルを柔軟に使いこなせ、スタイルに特徴はないと言ってよいと思います。それが特徴ということもできます。このケースでは適合度に焦点を当てると良いと思います。柔軟度も高く、適合度も高ければ全く問題ないと言えます。つまりレディネスに適合したリーダースタイルをとれていると言えるからです。

ただ、リーダーシップの自己診断は「自分が思うスタイル」ですから、べき論でリーダー行動を選択している場合も考えられます。そこに、S.L.オンライン他人診断の結果と合わせてご自身のリーダー行動を分析することの意味が出てきます。

仮にS.L.オンライン他人診断で自己診断の結果と異なる結果が出た時に、頭で理解していることと実際の行動が一致していないことを確認することになると思います。そうした振り返りにより、より具体的で実践的な改善行動に結びつけることを期待することができます。

以上ような対応をした上で、S.L.オンライン他人診断分析で、参加者がレディネス別のリーダー行動改善に取り組む時間をとっていただければと思います。